長門市(ながとし)は、山口県北部の日本海に面した市。
面積357.92k㎡・総人口37,998人・市の木 サクラ、ツツジ・市の花 サクラ、ツツジ・市の生物 ホタル。
概要:萩市と並び、山口県北部の中心的都市の一つである。
行政機関は萩市に集中しており、山陰・山陽の物流などの関係から長門市は交通の要衝となっているが、全国的な高速交通体系からは外れており、山陽側の都市と比べて発展が弱い。
地理
地勢:山陰地方のほぼ西端に位置し、東西に延びた地形となっている。北側は日本海に面し、外海に面した海岸線は浸食地形となっている。一方で青海島と本土に囲まれた深川湾・仙崎湾、あるいは向津具(むかつく)半島に囲まれた油谷湾などの入り江も存在し、天然の良港となっている。向津具半島は平地が少ないことから棚田が数多く存在し、最近では「海が望める棚田」として風景写真の題材として取り上げられることも少なくない。また、日置地区ではハマユウが自生している。
南部は中国山地の西端に当たり、山間部では積雪も見られる。しかし対馬海流の影響からか冬でも極端に寒くならないことと、標高もさほど高くないことから積雪日数はそれほど多くない。
歴史:
江戸期は捕鯨基地として繁栄。
1954年(昭和29年)3月31日 – 大津郡深川町、仙崎町、通村、俵山村が合併、市制施行し、長門市になる。
1997年(平成9年)12月 – ラポールゆやが開館。
2001年(平成13年)3月7日 – 山口県立劇場ルネッサながとが開館。
2005年(平成17年)3月22日 – 旧・長門市と大津郡日置町、三隅町、油谷町が合併(新設合併)し、新しい長門市となった。
文化施設
ホール・集会場:ルネッサながと・ラポールゆや
美術館・記念館:香月泰男美術館・金子みすゞ記念館
経済:主な産業は漁業、農業、畜産業と食品製造(蒲鉾)業である。また、観光産業も盛んである。
漁業:日本海に面した天然の良港を複数擁することもあり、沿岸漁業が基幹産業の一つとなっている。水揚げされる主なものとしてはイカ(ケンサキイカ)・アジなど。かつては青海島で大規模な鯛やハマチの養殖事業も行われていたが、現在は油谷地区を中心に養殖事業が行われている。
市北部の仙崎地区にある仙崎港は、山口県北部の港湾ではかなりの規模をもつ。漁業のほかには蒲鉾をはじめとする魚肉練り製品の製造が盛んである。
主な漁港:仙崎漁港・湊漁港・通漁港・野波瀬漁港(のばせ)・小島漁港・黄波戸漁港・津黄漁港(つおう)・川尻漁港・大浦漁港・立石漁港
畜産業:市内ではブロイラーによる養鶏業が盛んであり、全国的にも珍しい、養鶏業専門の専門農協(深川養鶏農業協同組合)が存在する。その影響からか、長門市内には焼き鳥店が人口に比べて数多く存在する。三隅地区では養豚業も盛ん。
また、向津具半島では、休耕田となった棚田で牛の放牧を行う試み(山口型放牧)が続けられている。
観光業:青海島(おうみじま)をはじめとする自然を生かした観光資源を多く抱え、訪れる観光客も少なくない。
また、湯本温泉、俵山温泉、湯免温泉(ゆめん)、黄波戸温泉、油谷湾温泉という多くの温泉地を持ち、県内各地に訪れる観光客の宿泊を受け入れている。特に湯本温泉は山口県北部では最大の規模で持つ温泉街である。
主な企業:フジミツ(魚肉練製品)・国近商店(海産物の販売など)・東光工業(住宅建設)
地域:
仙崎 – 仙崎は詩人・金子みすゞが生まれた町として有名であり、生家跡は金子みすゞ記念館となっている。史跡指定を受ける前から、鯨法会に感銘し、仙崎の鯨墓の慣わしを『鯨墓』として書いた。また、金子みすゞを題材にした映画「みすゞ」やドラマ「明るいほうへ 明るいほうへ」のロケも行われている。
三隅 – 三隅は画家香月泰男が制作の拠点とした地でもあり、現在は香月泰男美術館が建てられている。
観光
観光地・史跡:
青海島(おうみじま)(北長門海岸国定公園)は、山口県長門市の北、日本海に浮かぶ島である。
概要:面積14平方キロメートル、周囲は約40キロメートル。本土との間は青海大橋で連絡されている。島の最高点は北東側にある高山319.9メートル。いくつかの島が砂州でつながってひとつの島となっている。島の北岸は日本海の荒波を受けた浸食地形となっており、その奇岩の並び立つ様子は「海上アルプス」とも称される。対岸の仙崎港から観光遊覧船が発着しており、島の外周を一周することができる。島の南西には砂州の波の橋立に囲まれた潟湖の青海湖がある。
元々は本土の一部を含めて大津郡仙崎通村(せんざきかよいむら)という一つの村であったが、青海島東部が通村に、西部と本土部分が仙崎村に分かれた後、1954年(昭和29年)に周辺の町村と共に長門市の一部となった。北長門海岸国定公園を代表する景観の一つ。日本百景に選定されている。また国の名勝および天然記念物に指定されている。
通(かよい)地区はかつて沿岸捕鯨の基地として栄えた地域である。向岸寺には当時捕獲された鯨の胎児を埋葬するための「鯨墓」(1692年建立、国の史跡)があり、約70体の鯨の胎児が埋葬されているほか、毎年鯨回向が執り行われ、鯨の霊を弔っている。また、現在でも地域に伝わる伝統芸能として「通鯨唄」が歌い継がれている。当時の沿岸捕鯨の様子については、向岸寺そばの「くじら資料館」に詳しい展示がある。
大日比に県花の夏みかん原樹があり、200年以上実をつけているが、今は根だけが原樹で上は接木である。
関連項目:捕鯨・長門市・山口県道283号青海島線・ナツミカン・青海島高山オートキャンプ場・中国地方の史跡一覧・おうみ (掃海艇)(本島にちなんで命名された)・山口県の観光地
その他、大日比ナツミカン原樹(国の史跡および天然記念物)、青海島高山オートキャンプ場、青海島鯨墓(国の史跡)
村田清風旧宅、村田清風記念館・千畳敷(せんじょうじき)は、山口県長門市日置中に位置する草原・台地。
日本海に面した向津具(むかつく)半島付け根部の頂上(標高333m)に広さ約26,400平方mの草原が広がっている。北側には日本海が一面に広がり、萩六島村や見島が見渡せ、風光明媚な場所として近年注目されている。その雄大さから、かつてはフォードから販売された自動車のCM及びポスター写真のロケ地として使われたこともある。
また、半島の頂上部にあり、この一帯では常時強風が吹いているため、中国電力をはじめとする風力発電用の風車が複数設置されている。毎年夏にはマウンテンバイクの耐久レースが開催されていることでも知られている。頂上部には、公園や喫茶店がある。
・大寧寺(県指定史跡・有形文化財)・楊貴妃の里(世界三大美人のうちの一人である楊貴妃のものとされる墓がある)・川尻岬・亀山城跡・長門湯本温泉・俵山温泉・湯免温泉・黄波戸温泉・油谷湾温泉
主な祭り・イベント:
7月23日 – ながと仙崎花火大会
8月 – 油谷夏まつり(ゆやなつまつり)は、山口県長門市の旧油谷町地区で開催される夏祭りの総称。
とくに2001年からは、油谷町商工会青年部が内容を一新させ、響炎祭(きょうえんさい)とのサブタイトルをつけて盛況になり、テレビ山口のローカル番組「ちぐまや本舗」⇒「週末ちぐまや家族」が取材に来るようになった。
前半は「吠えスティバル」、後半は「楊貴妃花火ファンタジー」となっている。 司会はフリーアナウンサーの大谷泰彦(ヤスベェ)と平山真紀子(マッキー)。
内容
吠えスティバル:”吠える”と”フェスティバル”を合体させた造語。油谷町商工会青年部主催。毎年7月に旧油谷町内の小中学校(2005年度から日置地区も)とラポールゆや、ルネッサながと(中学生以上)で予選会を行い、8月に本選ということで、ステージの上で叫ぶ。叫ぶ内容は自由。声の大きさ (dB) がそのまま点数となる。小学生の部では、団体賞と個人賞がある。一般の部では男女それぞれ上位3名がステージ上に残る。そして決勝では何かの共通の言葉を叫ぶ(2005年、2006年はそれぞれ「ラスベガス」であった)。
個人優勝者への商品
小学生:【個人】ユニバーサルスタジオジャパン ペアチケット、【団体】ミュージックギフト券3万円分
中学生:東京ディズニーシー ペアチケット(現在、中学生の部は一般に統合)
一般:ラスベガス旅行 ペアチケット(男女一人ずつ)
楊貴妃花火ファンタジー
花火とレーザーとスモーク、炎を使って幻想的な世界を作り出す花火大会。旧油谷町には楊貴妃にまつわる伝説があり、これで町おこしをしていた。
出身有名人:油谷繁(マラソンランナー・中国電力所属)・安倍寛(元日置村長・衆議院議員)・安倍晋太郎(元衆議院議員・外務大臣、出生地は東京)・安倍晋三(第90代内閣総理大臣 出生地は東京)・安部英(帝京大学元副学長)・荒木健太(音楽家)・磯部浅一(陸軍軍人、皇道派)・伊藤一長(政治家、元長崎市長)・井上正一(大審院部長、衆議院議員)・植中ぼんじ・
うをとも(お笑いタレント、よしもとクリエイティブ・エージェンシー)・大谷泰彦(ローカルタレント)・大津あきら(作詞家)・緒形健一(シュートボクサー)・尾崎眞吾(画家)・香月泰男(画家)・金子みすゞ(童謡詩人)・島寿一成(ミュージシャン・モンキーラビット)・周布政之助(長州藩士)・田中モトユキ(漫画家)・近松門左衛門(浄瑠璃作者)・中野香代子(ボディビル、1992世界ナチュラル選手権女性総合優勝)・長谷川閑史(武田薬品工業代表取締役社長)・福田侠平(奇兵隊軍監)・水戸華之介(ミュージシャン・元アンジーボーカル)・村田清風(長州藩士)・安森信(写真家)・横山建堂(詩人)・横山白虹(現代俳句協会会長)・渡辺千秋 (歌手)(歌手、女優)